子どもたちの成長に合わせ、一戸建てを望まれたKさんご夫妻。目指したのは、ヨーロッパのクラシカルなデザインを基に、シンプルモダンをほどよく融合させた住まいでした。
「イギリスで暮らした経験があるのですが、向こうの住宅は雰囲気がいいですね。特に、窓枠はとてもいいと思います」という奥様。
外観へのこだわりは、ヨーロッパの石畳をイメージさせるアプローチやポーチ、時ともに風合いを増すフランス製漆喰仕様の外壁に表れています。
内装も、本物の質感と上品さをとことん追求。窓枠は木製サッシ、床はチェリー材のフローリングとイタリア製のテラコッタタイル貼り、壁はオーストラリアの自然素材であるポーターズペイントとDuro(スウェーデン製壁紙)にするなど、そのこだわりは随所に見られます。
間取りのポイントは、ダイニングの配置です。特に、家族みんなが揃う朝食の時間を気持ちよく過ごせるようにと、2階東南の角にレイアウトしました。また、拡がり感をもたせるため、ダイニングは、同系色でまとめた家具や収納スペースを目線よりも下に集中させ、照明も天井はめ込みタイプにすることで、上部をすっきりさせています。さらに、キッチン、ダイニング、廊下を同じテラコッタタイル貼りの床にし、つながり感をもたせました。
テレビを見たり、食後にくつろいだりするリビングは、ダイニング・キッチンとは連続させず、別空間に。モダンなイメージのダイニング・キッチンとは対照的に、暖炉を中心とした落着いた雰囲気で、やすらぎのひとときを満喫することができます。
そのほか、ロフト付きの子ども部屋や、プール遊びを楽しめる広々としたルーフバルコニーなど、子供だけでなく大人にとっても魅力的なスペースが充実しています。